今回の旅で案内をしてくれたSちゃん。
新天地の前に、出身地の仙台で再会となりました。
震災直後、復興支援のために宮城県内各地を訪ねていた彼女。
最初に連れて行ってくれたのは、名取市の閖上地区です。

青い空、青い海、そして工事車両。
津波で壊れた堤防の復旧工事が続いています。

サーフィンの名所だそうですが、車を停める場所から海岸は見えません。
閖上水門。

青いプレートで示されているのが津波の到達高です。
警備員のおじちゃんとお喋り。

日焼けした笑顔が眩しかったなぁ!
海岸から内陸に少し入った所にある日和山。標高6.3メートル。

8.4メートルの津波にのまれ、山頂の富主姫神社が流失。
残った松の木の横に、震災後お社が建立されました。
同じように流失した湊神社の分霊も隣りに建てられています。
『山が緑になってるー!』 と驚くSちゃん。
草木の逞しさ、強さを改めて感じました。

凜とした松の木が、ご神体のようです。
日和山から見た街の様子。

升目のようになった場所ひとつひとつが宅地。
家があった場所。人が暮らしていた場所。
近くには、津波と同じ高さのモニュメントが建てられています。

1階部分が骨組みだけになった蒲鉾工場。
今は鳥達の住処になっています。動物達も逞しい!

震災後、早い時期に内陸で製造を再開。仙台駅前でも売っていました。
蒲鉾屋さんは沢山ありますが、ここで出会ったのもご縁。
迷わずお土産に選びました。佐々直の笹かま、美味しかったー!
モニュメントの周辺を歩いていると、出会ったのが兵庫県から来たSさん。
流されてしまった家の跡地に花を植える活動をしているそうです。

この場所で暮らしていた女性の姿を割れた瓦などで形作り、
女性の旦那さんにプレゼントするとのこと。写真を見ながらの作業です。
『せっかくだから、メッセージを残していってよ!』 と言われ、
Sちゃんと二人で1枚の青い破片に書かせて頂きました。
モニュメントの近くには、トラックのたこ焼き屋さんもあります。

それぞれが、それぞれの想いで。
この場所に人の営みがあることが大切だなぁと思いました。