
初めての歌舞伎鑑賞は小学生の頃だったと思います。
母が好きなこともあって、学生時代は何度か一緒に観に行きました。
長野県で暮らすようになり、しばらく歌舞伎を観る機会はなかったのですが
状況が一変したのは2008年。平成中村座が松本にやって来たんです。
『信州・まつもと大歌舞伎』。
中村勘三郎さんが、松本に歌舞伎を運んでくれました。
2008年の『夏祭浪花鑑』。2010年の『佐倉義民傳』。
そして、2011年の特別公演『身替座禅』。
勘三郎さんは、時に強く、時に優しく、時にユーモラスに
様々な人の生き様や心の動きを見せてくれました。
中心市街地から松本城までの“お練り”=登城行列では、
衣装も化粧もナシで素敵な笑顔を見せてくれました。
発売日に何度も電話をかけてチケットの予約をするのも、
2年に一度のお楽しみと思うようになりました。
今年の信州まつもと大歌舞伎。演目は『天日坊』。
中村勘九郎さん、七之助さん、獅童さん。
若手の役者さん達が活力溢れるお芝居を見せてくれました。
初日を含めて3回鑑賞。舞台の上に勘三郎さんはいなかったけれど
そこには勘三郎さんの心意気が確かにありました。
歌舞伎を身近なものにしてくださった勘三郎さん、ありがとうございます。
これからもっともっと、歌舞伎を観たいと思います。
Posted by 伊織智佳子 at
18:13